代表ご挨拶
サイエンスとの出会い

5歳の誕生日に、両親から宇宙の百科事典を貰いました。嬉しくて何度も読み返しました。ひょっとすると隕石かもしれないぞ!と、近くの公園でキラキラ光る石を探し集めたりもしました。小学生になり、親戚から倉庫に眠っていた屈折式の天体望遠鏡を譲っていただきました。その望遠鏡で(父の助けを借りて)観察した月の表面は凹凸に満ち溢れていました。あまりの美しさに驚き、満ち欠けで変わる凹凸が立体的で、まるで月に触(さわ)れるような感覚を抱いたのを強く覚えています。これは今思うと、出来たての結晶の表面の美しさを求める想いにつながっているような気がします。


私が専門とする物性物理・結晶工学に興味を持ったきっかけは、こうした幼い頃の体験によるものです。科学の道を志したのも自然の成り行きでした。科学は研究室で難しい実験をするだけの縁遠いものではなく、皆さんの身の周りにたくさん溢れています。「何故だろう?」と疑問に思う事からはじまり、それについて調べたり自分なりに理由を考えたり、そしてそれをもとに様々な角度から答えを探ること。「考え、調べ、答えを探す」これがサイエンス=科学です。いま分かっている自然法則や科学の知識は、先人たちが築き上げた人類の財産です。まだ分かっていないことも多く、またこれまでの科学の常識を覆す発見があるのも、また科学です。

身近で楽しいサイエンス

研究の醍醐味は、これまでに無いものを創りだすことにあります。「これがあったら便利なのに」、「もっとこんな風にできないだろうか?」などの顧客(主に企業様)の要望に対し、期待通りの成果が得られず心が折れそうになる事もありますが、数々の課題を克服し成功した時の達成感・喜びはひとしおです。

研究を続けていく中で得た体験や感動の場を、世の中に提供できないだろうかと考える様になりました。「身近で楽しいサイエンス」を、おばあちゃんおじいちゃんから未来を担う子供たちまで広く知ってもらいたい、私が科学の道を進むきっかけとなった宇宙の百科事典の様に、未来の礎となる学びの場を創りたい…!そうした想いに賛同いただける方々と協力し、当協会の設立準備をする運びとなりました。

私には障害をかかえる息子を含め5人の子供がいますが、それぞれユニークな個性(カラー)を持っており、時に私の想像を超える発想で驚きと感動を与えてくれます。もちろん社会生活を送る上で子供たちの自由な発想や行動は、ルールを以て制約しなくてはならない時もあります。しかし「これはダメ」と行動を抑えるよりも「これはOK」「あれもOK」と選択肢をいくつか用意し与え、「じゃあどうする?」と自ら決断させた方が、伸びしろのある自立した子供が育つことを彼らの成長を見るにつけ実感しています。


十人十色、人と違っていい(=それがいい)、個性の芽を摘むことなく、良いところをぐんと伸ばし、新しい発見・感動を体感できる場を創ろう、更に発展し、アートや文化など様々な分野で活躍している方々の英知を身近に学べる(知る)場を創ろう!無いものを創りだすのが研究者の役目です(笑)。それは人生半ばの40歳にして、周りの方々や家族のお陰で、苦労の末にやっと博士号を取得した私の役割でもあると思っています。将来的には各界において活躍されている方々の情報発信の場に成長させていく計画です。

人と未来を育てるサイエンス

私たちの協会では、「どうせ出来ないだろう」「これはやるべきではない」という後ろ向きの考えは無くして、「できなくてもやってみよう!」「やってみたいからやってみよう!」「答えが出ないことも1つの答え!」と、前向きな気持ちで様々なジャンルにチャレンジしていきます。これは子供たちに限りません。子供の頃にできなかった学びを、大人になった今だからこそやってみよう!そう思える様な魅力あるコンテンツの企画を進めて参ります。


宝石の原石となる石だけではなく、どんな石でも、河原の石でさえも、磨けば輝くのをご存知でしたか?実際にそれが本当なのかを実験する講座や、天然石が創られるのと同じ原理で宝石を育てる装置を使い、自分だけのオリジナルジュエリーを創る講座も用意しています。

各講座の課題に取り組むにあたり、コミュニケーション&モチベーションアップ専門家の監修のもと、例えば親子で参加できる講座等については「講座中は子供主導で(子供が博士&親は助手!)」「とにかく全てを肯定してみる!」など、教室での約束ごとをいくつか設け、参加していただく方々に新しい気付きが得られる様な工夫をして参ります。

長々と想いを連らねましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます。ご興味のある方からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしています。

 

2016年1月
梅山 規男
Norio Umeyama

サイエンスジェイアート協会(設立準備室)代表
The Science & J-Arts Associations

代表プロフィール

趣味:

カフェでのひと時を過ごすこと、バドミントン


略歴:

東京理科大学修士課程で超伝導に関する研究後、大日本印刷でディスプレイに関する研究開発に従事。

つくばの産総研(産業技術総合研究所)で、企業との共同研究や酸化物材料の開発等に従事。研究所発ベンチャー設立実績あり。

東京理科大学(社会人)博士課程修了。

博士(理学)。半導体の革新的国家プロジェクト「ミニマルファブ」に従事。

株式会社ユークオリティ技術顧問。


所属学会:応用物理学会、日本建築学会、機能水学会


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